日本地球化学会年会要旨集
2017年度日本地球化学会第64回年会講演要旨集
会議情報

G02 古気候・古環境解析の地球化学
沖縄県瀬底島のメソフォティックゾーンに生息するハマサンゴの骨格に記録される成長履歴と古水温指標変化
*米田 しおり山崎 敦子渡邉 貴昭Frederic Sinniger波利井 佐紀渡邊 剛
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 98-

詳細
抄録

造礁性サンゴが生息する熱帯・亜熱帯の海で、水深30 m~150 mは浅場の海と区別してメソフォティックゾーン(中有光層:Mesophotic zone)と呼ばれ、環境変動に抗して浅場サンゴ礁とその生態系を保存するrefugiaとして近年関心を集めている。しかし、そこに生息するサンゴの環境適応に関しては未だ解明されていないことが多い。そのため、サンゴ骨格の年輪の解析からサンゴの成長、代謝、そして生育環境を分析することで、メソフォティックゾーンにおけるサンゴの成長と環境適応の履歴を探ることが本研究の目的である。各水深(4m、15m、40m)においてサンゴ骨格中に記録されたSr/Ca比から予想される水温を復元した。また、サンゴ骨格中に記録された酸素同位体比偏差の季節変動を求めた結果、骨格伸長量が小さい2月と8月に酸素同位体比偏差のピークが見られた。このことから、酸素同位体比偏差は伸長量の季節変動を示す指標となり得ることが示唆された。

著者関連情報
© 2017 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top