抄録
【目 的】 超音波画像装置(US)を用いて膝OA患者の荷重条件の違いによる内側半月板逸脱(MME)
の違いを明らかにすることを目的とした.
【方 法】 膝OA患者5人(膝OA群)と健常者8人(対照群)を対象とし,USを用いて背臥位,立位,立位体幹回旋位,立位膝45°屈曲位,片脚立位の5条件でMMEを計測した.膝OA群と対照群の5条件におけるそれぞれのMMEおよび,各群内の5条件におけるMMEについて比較した.
【結 果】 膝OA群のMMEは5条件全てにおいて対照群より有意に高値であった.膝OA群において背臥位と立位体幹回旋位および背臥位と片脚立位のMMEで有意な差が認められた.
【結 論】 膝OA群は全ての条件下においても対照群よりも有意にMMEが大きかった.また,立位体幹回旋および片脚立位のMMEは非荷重位よりも有意にMMEが大きくなることが分かった.膝OAにおけるMMEの増大には荷重による力学的ストレスの増大だけではなく,
捻じれに伴う剪断力も影響する可能性が示唆された.