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初期太古代の縞状鉄鉱層(BIF)と炭酸塩岩(CARB)の化学組成に独立成分分析を適用し、鉄水酸化物、炭酸塩鉱物と砕屑性物質の(相対濃度)組成を推定した。本研究で用いた試料は、イスアのBIF(36試料)、ラブラドルのBIF(37試料)とCARB(59試料)の合計130試料で、それぞれ10の主成分元素と31(または33)の微量元素組成を含む。そのうちの主成分元素、微量成分元素や元素比の23のパラメータを用いて、独立成分を計算した。成分の数は5とし、その寄与率は90%を超える。計算の結果、Fe、Ca・Mg、Si、Al2O3+TiO2・HFSE、Siのみに富む成分が抽出できた。それらはそれぞれ、鉄水酸化物、炭酸塩鉱物、シリカ鉱物、砕屑性物質、珪化に対応すると考えられる。そして、それぞれの希土類元素パターンとV/Fe, Co/Fe, Cu/FeとZn/Fe比を計算した。