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海洋表層における生物活動由来の揮発性有機化合物であるイソプレンや硫化ジメチル(DMS)は、海洋から大気へ放出された後、大気中での酸化を受け二次有機エアロゾルや硫酸エアロゾルを作ることが知られている。本研究では冷媒を必要としない、新しい抽出・濃縮・導入システムとガスクロマトグラフを組み合わせた溶存イソプレン・DMS測定法を開発した。キューリーポイントインジェクター(CPI)は強磁性体のキューリーポイントを応用した誘導加熱を引き起こすことで吸着剤からの濃縮気体を脱離させる装置である。本研究では常温でイソプレンとDMSを捕集できる吸着剤を用いて海水中のイソプレンとDMSを捕集し、CPIを用いて急速に358度まで加熱することでイソプレンとDMSを脱離させ、ガスクロマトグラフに導入した。室内実験で得られた検出下限(イソプレン:0.5 pmol/L、DMS:0.02 nmol/L)から、本測定法は外洋海水中で十分に適用可能であることがわかった。