p. 239-
福島原発事故により放出された、放射性セシウムを含む二種類の不溶性微粒子(CsMP)を大量に分析することで、粒子の性質の系統的な理解を目指した。手法として、X線µCTやµXRF-XAFSを用いた。CTにより、CsMPのうちのTypeBには多くの空隙や鉄を含んだ微粒子が存在していることがわかった。TypeAはTypeBよりも放射性セシウム濃度が1万倍高いことが分かった。Rb/Sr、Pb/Sr、Sb-125濃度、Cs-137濃度を用いることにより、球形のTypeBのほうが不定形のTypeBよりも揮発性元素をより多く取り込んでいることが分かった。これらの結果から、放射性微粒子の分析により事故時の炉内環境の状況を推定できる可能性が示唆された。