福島県や首都圏にて検出された不溶性Cs粒子タイプAは、福島第一発電所事故時に生成されたと考えられている。この粒子は、Zn, Fe, Cs, Rb, Sn, K, Clを含有するシリカ質の非晶質粒子で、典型的には、直径1-5ミクロンの球形粒子である。しかし、Si, Zn, K, Clなどの構成元素の材料起源については不明点が多く、生成メカニズムの考察において混乱を招く原因となっている。本研究では、不溶性Cs粒子タイプAの構成元素の材料起源を検討するとともに、事故進展との関係を含めて、生成メカニズムを考察する。