日本地球化学会年会要旨集
2018年度日本地球化学会第65回年会講演要旨集
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G02 古気候・古環境解析の地球化学
サンゴ骨格を用いた古気候復元
*浅海 竜司
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p. 24-

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抄録

過去のモンスーンやエルニーニョといった数年スケールの変動現象を捉えるためには,地質試料の解析から高分解能(月〜季節単位)の時系列データを得る必要がある.その指標としてサンゴが知られており,熱帯域の環境を復元する点でも有用である.サンゴの骨格には年輪が形成され,成長は速く,長寿であるため,高解像度かつ高確度な長期時系列データを構築できる.骨格はアラゴナイトからなり,炭酸塩地球化学の分析手法を広く適用できる.酸素同位体やSr/Ca比は,海水度や塩分の有用な指標であり,ローカルな気象現象からグローバルな大気海洋変動現象を復元できる.炭素やホウ素の安定同位体は,化石燃料由来の二酸化炭素の増加傾向を理解するうえで有効である.本講演では,サンゴによる古気候解析研究をレビューし,近年取り組んでいる琉球列島産サンゴの古気候復元について紹介する.

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