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太陽系で最も古い岩石である隕石中の難揮発性包有物を構成する酸化物は、太陽(D17O = -28パーミル)と異なる酸素同位体組成(D17O = -23パーミル)を示す。一方で、ある種の隕石から極めて軽い酸素同位体組成(D17O = -36パーミル)を持ついくつかの粒子が報告されており、太陽系の酸素同位体異常の軽い端成分となっている。本研究では、隕石から極めて軽い酸素同位体組成を持つ粒子を探索し、グロッサイトを含む2つの粒子を発見した。太陽が極めて軽い酸素同位体組成であったとすると、もう一方の端成分である磁鉄鉱を含む宇宙シンプレクタイト(D17O = +85パーミル)を生成した水との混合で太陽系にみられる酸素同位体異常は形成される。