日本地球化学会年会要旨集
2018年度日本地球化学会第65回年会講演要旨集
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G10 最先端計測・同位体化学の地球化学及び境界領域への応用
サンマ耳石の成長履歴にともなう酸素安定同位体比分析と回遊履歴推定へ向けた試み
*平尾 萌伊藤 進一巣山 哲冨士 泰期白井 厚太朗青野 智哉西田 梢筧 茂穂石村 豊穂
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p. 278-

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抄録

本研究ではサンマ(Cololabis saira)の耳石を用いて経験水温の推定を行った.サンマには透明帯と呼ばれる日周輪の識別の不可能な部位がある.試料は2013年8月に北海道の北東,北西太平洋親潮域で採集されたサンマの耳石4個体を用いた.試料を光学顕微鏡で透明帯を確認した後,微小領域切削装置(Geomill326)を用いて縁辺から核へ連続切削を行った.その後,微量炭酸塩安定同位体比分析システム(MICAL3c)を用いてδ13C・δ18Oを測定した. 連続切削は16〜23Lineと高解像度で行うことに成功した.分析の結果,耳石δ18Oは透明帯形成時期になるとそれ以前の時期に比べいずれの個体も1.0‰から1.5‰重いδ18Oの値を示し,経験水温の変化を反映している可能性が示された.

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© 2018 日本地球化学会
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