日本地球化学会年会要旨集
2018年度日本地球化学会第65回年会講演要旨集
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G09 水圏や土壌圏の環境地球化学
日本の河川水中の過酸化水素の時空間的分布および環境因子
*Waqar Azeem Jadoon岩本 洋子竹田 一彦佐久川 弘
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p. 47-

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抄録

千葉県から福岡県におけるいくつかの河川水を採取し、過酸化水素濃度を測定した。過酸化水素の測定は、HPLC-蛍光検出法で行った。その結果、河川水中濃度は数十~数百nMであり、大和川(大阪府・奈良県)で最も濃度が高く、太田川(広島県)で最も低かった。多重回帰分析により、過酸化水素濃度に最も影響を与えるのは、溶存有機炭素濃度であり、日射量および水温も合わせると、この三つの因子で主に決定されることが明らかとなった。

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