主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2020年度日本地球化学会第67回年会講演要旨集
回次: 67
開催日: 2020/11/12 - 2020/11/26
p. 113-
炭酸カルシウムは地球表層環境において主にカルサイト・アラゴナイトという二つの結晶多形で生成する。海洋で炭酸カルシウムが生成する際の結晶多形は、海水のマグネシウム・カルシウムモル比に依存することが知られている。しかし、なぜマグネシウムイオンが共存する系でアラゴナイトが生成するのかは、未だに統一的な理解がされていない。その原因の一つには、アラゴナイト中のマグネシウムイオンを含む微量元素の構造が明らかでないという点がある。本研究ではアラゴナイト生成を強く促進させる銅イオンのアラゴナイト中構造に着目した。X 線吸収端近傍構造(XANES) によると、アラゴナイト中の銅は六配位を持つことが XANES によって示された。イオン半径がカルシウムに比べて小さい銅は、アラゴナイト中で六配位を達成するために、周辺構造を大きく歪めていると考えられる。