主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2020年度日本地球化学会第67回年会講演要旨集
回次: 67
開催日: 2020/11/12 - 2020/11/26
p. 82-
138Laは、r-、s-過程から遮蔽された核種であり、超新星爆発による合成に由来する。そのため、初期太陽系内の138La存在度の変動を検出することで、超新星爆発起源の同位体異常を調べることができる。しかしながら、138La の同位体存在度は0.09%と低く、これまでに表面電離型質量分析計を用いた測定により、コンドライトの難揮発性包有物において同位体異常が確認されているのみである(Shen and Lee, 2003)。本研究では、初期太陽系物質に汎用的に適用可能な高精度同位体分析法の確立を目的として、カラムクロマトグラフィーによるLa分離法の開発とMC-ICP-MSによるLa同位体測定の精度の検証を行った。