日本地球化学会年会要旨集
2020年度日本地球化学会第67回年会講演要旨集
会議情報

G6 宇宙化学:ダストから惑星、生命へ
多重検出器型ICP質量分析計を用いた高精度La同位体分析法の開発
*鈴木 充飯塚 毅山本 康太平田 岳史
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 82-

詳細
抄録

138Laは、r-s-過程から遮蔽された核種であり、超新星爆発による合成に由来する。そのため、初期太陽系内の138La存在度の変動を検出することで、超新星爆発起源の同位体異常を調べることができる。しかしながら、138La の同位体存在度は0.09%と低く、これまでに表面電離型質量分析計を用いた測定により、コンドライトの難揮発性包有物において同位体異常が確認されているのみである(Shen and Lee, 2003)。本研究では、初期太陽系物質に汎用的に適用可能な高精度同位体分析法の確立を目的として、カラムクロマトグラフィーによるLa分離法の開発とMC-ICP-MSによるLa同位体測定の精度の検証を行った。

著者関連情報
© 2020 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top