主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2021年度日本地球化学会第68回年会講演要旨集
回次: 68
開催日: 2021/09/01 - 2021/09/15
p. 199-
演者は、10年前に海洋で最も大きな生物生産性を占める珪藻ケイ酸殻の希土類元素の存在量から、1)珪藻のケイ酸殻は陸源物質を数パーセント含む。2)珪藻ケイ酸殻の溶解はケイ酸殻の凝集体のサイズによって決まる。を見出した。これらに加え、3)ケイ素と生物ポンプとの定量的な関係を前提とすることにより、氷期間氷期サイクルに伴う二酸化炭素の変動が理解出来る。本講演では、増田先生によって紹介された希土類元素の地球化学の力強さとそれが内包する弱さについて説明し、1), 2), 3)の前提から得られた氷期サイクルのメカニズムが従来から提案されているミランコビッチサイクルと氷のアイソスタティクな作用とシームレスにカッブリングできること、多くの地球化学的シグナルを整合的に理解することができること、また様々な未解決な問題が説明できることを示す。