日本地球化学会年会要旨集
2021年度日本地球化学会第68回年会講演要旨集
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G02 環境地球化学・放射化学
放射性炭素を用いたイラン・クルディスタンの大気エアロゾル中の炭素成分の解析
*片岡 賢太郎南 雅代高橋 浩淺原 良浩Asrin MohammadiHossein Azizi
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p. 28-

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抄録

大気エアロゾルは、大気中に浮遊している微小な液体や固体粒子のことであり、その主成分は炭素成分である。エアロゾル中の炭素成分については、化石燃料起源炭素(FC)と非化石燃料起源炭素(non-FC)に分類する方法がある。大気エアロゾル中の炭素成分の14C濃度を測定することで炭素成分における FC(0 pMC)とnon-FC(100 pMC)の比を導出することができ、都市大気によるnon-FCの発生源の解析や季節毎の寄与の差異の推定が試みられている。 本研究では、特に冬季の大気汚染の問題が深刻なイラン国内で、イラクの国境に近いクルディスタン州の都市で2019年10月~2020年6月に採取した大気エアロゾル試料について、そのバルク試料の14C濃度、δ13Cを測定した。試料採取時の気象データ(風向、風速など)も考慮して、大気エアロゾル中の炭素成分の発生源、季節変動について考察する予定である。

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