主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2022年度日本地球化学会第69回年会講演要旨集
回次: 69
開催日: 2022/09/05 - 2022/09/16
p. 125-
鉱物や岩石から抽出した希ガス同位体比の測定は、試料から抽出された成分の起源を調べるために有効である。沈み込んだスラブに関連する成分の影響が予想される中国東北部の火山群で噴出した5つのマントルゼノリスは、1-2 gのカンラン石粒を粉砕した結果、6.45 Raから0.14 Raを示したが,比較的高い3He/4He(Ra)を示した試料は、顕微鏡観察でCO2流体包有物が多く、値のばらつきの原因は鉱物粒内の包有物タイプ量比にあることが予想された.実際に包有物の量比から固有のガス濃度や同位体比を最小二乗法で予想すると,より成熟度が高い包有物に比較的高い同位体比が含まれる可能性が示唆された.この予想を評価するため,局所測定によってCO2流体包有物の希ガス同位体比を測定した.その結果、CO2流体包有物の3He/4He(Ra)は、カンラン石1-2 gを粉砕法で抽出したものより高く,これは、5つのサンプルの希ガス同位体比が包有物の特徴に依存する可能性が高いことを示唆する。