日本地球化学会年会要旨集
2022年度日本地球化学会第69回年会講演要旨集
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G8 地球深部から表層にわたる元素移動と地球の化学進化
北米南西部およびアフリカ北西部の大陸下マントルにおける希ガス同位体組成
*深川 雅央角野 浩史Nick Dygert福島 菜奈絵
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p. 126-

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抄録

マントル対流から隔離され、島弧火成活動などに伴うメタソマティズムも受けている為、地球化学的なリザーバーとして他のリザーバーと異なることが期待されるSCLM(大陸下のリソスフェリックマントル)の希ガス同位体組成は不明な点が多い。南米パタゴニアや南アルプスフィネロのSCLM試料について、MORB(中央海嶺玄武岩)と比較して核破砕反応起源成分の寄与が強く見られるNe同位体組成が報告された。このような組成について、高い3He/22Neが報告されていることを根拠として、メルト抽出に伴う脱ガスでSCLMの始原的希ガスがMORB源と比べて失われている可能性が提案された。このような組成がSCLMにおいて普遍的なものであるかを調べることを本研究の目的とした。分析の結果、HeとNeについて幅広い同位体組成が得られた。特にかんらん岩体の試料については核反応起源成分の寄与が強く、地殻変動及び急速な再結晶の結果始原的な希ガスを失ったことを反映していると考えられる。

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