日本地球化学会年会要旨集
2022年度日本地球化学会第69回年会講演要旨集
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G5 古気候・古環境解析
最終氷期における千年スケールの南半球偏西風変動
*長谷川 精長島 佳菜粕谷 拓人勝田 長貴村山 雅史原田 尚美
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p. 154-

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抄録

本研究では,南部チリ沖沿岸から採取された海洋堆積物コア(MR16-09, PC2, 13m長)を用いて,XRFコアスキャナー(ITRAX)により超高解像度元素組成変動を測定し,その陸源砕屑物組成変動から最終氷期における南半球の偏西風経路の緯度変動を復元した。その結果,最終氷期においてKとTiの含有量が南極の温暖/寒冷期に対応して千年スケールで周期的に大きく増減する特徴が見られ,偏西風帯の緯度変動に伴うコアサイト後背地の降雨量を反映すると解釈した。すなわち,最終氷期における千年スケールの南極の寒冷・温暖化に対応して,南半球偏西風軸の赤道側・極側シフトと,南極周回流の弱化・強化が同期して起こっていた可能性が示唆された。

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© 2022 日本地球化学会
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