主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2022年度日本地球化学会第69回年会講演要旨集
回次: 69
開催日: 2022/09/05 - 2022/09/16
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土壌鉱物への重金属の吸着挙動を理解することは、地表での重金属の移動性を明らかにするために重要である。重金属の吸着は鉱物表面の電荷に依存しており、低pHでは鉱物表面が正に帯電するため陰イオンを吸着し、高pHでは表面が負に帯電するため陽イオンを吸着する性質がある。武田他(2021年鉱物科学会講演要旨)では重金属で汚染されている土壌を用いて脱離実験を行った。その結果低pHでは重金属の溶出濃度が高く、pHの上昇に従って溶出濃度は減少した。しかしpH7~9で最小濃度を取り、それ以上のpHでは溶出濃度が増加した。このような高pHで重金属が溶出する挙動は先行研究ではほとんど報告されていない。そこで本研究では高アルカリ条件における重金属の酸化物への吸着挙動を明らかにすることを目的としている。本研究では合成ゲーサイトを用いてさまざまなpH条件(3~12)における鉛の吸着挙動を調査した。