日本地球化学会年会要旨集
2023年度日本地球化学会第70回年会講演要旨集
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G6 宇宙化学:ダストから惑星、生命へ
隕石母天体内部を模擬したガンマ線照射による糖の生成:照射線量依存性の検討
*安部 隼平癸生川 陽子依田 功小林 憲正
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p. 105-

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抄録

ホルモース反応は生命に必須である糖類の前生物的な生成反応である。隕石母天体はこの反応が生じた場の候補であり、ここでは放射性核種の崩壊により生じる熱や放射線(ガンマ線等)そのものがエネルギー源として考えられている。アミノ酸の形成において、ガンマ線の線量といくつかのアミノ酸の生成量に線型の関係があることが示された。本研究では、ガンマ線の線量率や照射時間を変化させ、アルドースの生成量とガンマ線量の関係を検証した。隕石母天体内部の模擬として、ホルムアルデヒド、アンモニア、メタノール、水を混合した溶液に様々な線量のガンマ線(60Co線源)を照射した。試料中のアルドースをGC/MSにより分析した。ガンマ線の総線量が上昇するとアルドースの生成量も増加した。特に線量が31.9 kGy以下のサンプルにおいては、アルドース総生成量と線量との間にR2 > 0.8の正の相関があることが示唆された。

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