日本地球化学会年会要旨集
2023年度日本地球化学会第70回年会講演要旨集
会議情報

G2 環境地球化学・放射化学
吸着平衡モデルに基づく国内成層型湖沼中リン濃度規制要因の解析
石水 浩喜*古荘 皓基丸岡 照幸高橋 嘉夫板井 啓明
著者情報
キーワード: リン, 湖沼, 堆積物, 吸着
会議録・要旨集 フリー

p. 28-

詳細
抄録

湖沼の生物生産性は一般にリン制限と考えられており、湖沼中のリン濃度の規制要因の理解は、生物地球化学物質循環の基本的課題である。湖沼を閉鎖系と捉えた場合、湖水中のリン濃度は湖水-堆積物間の吸着平衡で決定されるはずである。実際の湖沼は滞留時間が数ヶ月から数年の開放系であるが、定常状態におけるリン濃度と、吸着平衡から予測されるトレンドとの対応解析は、リン循環機構の理解において重要である。本研究では、国内14湖沼から採取した湖底表層堆積物に対し、(1) リン酸の吸着等温線の作成と固液分配係数の決定、(2) シュウ酸可抽出態リンと鉄の定量、 (3) 湖水中平均P濃度の計測、を実施し、湖沼のリン濃度の規制要因について考察した。

著者関連情報
© 2023 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top