日本地球化学会年会要旨集
2023年度日本地球化学会第70回年会講演要旨集
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G2 環境地球化学・放射化学
水銀パッシブサンプラーの沈着速度の推定とそのASGM地域での検証
*中澤 暦永淵 修川上 智規大浦 一貴Isrun NurBasir―Cyio MuhanmadNapitupulu Mery
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p. 32-

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抄録

水銀はごく微量でも生物やヒトへ重篤な影響が現れる。本研究ではパッシブサンプラー単体で大気中水銀濃度を換算可能とするため、沈着速度 (Sampling rate (SR) ) を試算した。試算のために水銀の室内暴露試験を行い、さらにインドネシアのASGM地域の一つで2023年3月に野外試験を行った。パッシブサンプラーは30 nm 厚の金を蒸着させたϕ15 mmとϕ25 mmの石英繊維ろ紙 (水銀パッシブろ紙) をテフロン製の容器に格納し、環境大気中に一定期間曝露させる仕組みである。曝露時間は6~24 hrとした。SR値を試算すると今回の暴露時間では概ね 1000 ng/m3以上でSR値の変動が小さくなった。SR値の平均値を算出するとϕ15 mmは0.015±0.004 m3/dayでϕ25 mm は0.026±0.009m3/dayであった(各n= 18)。これを用いてASGM地域で野外試験を行うと、大気中水銀濃度は 11.1~496 ng/m3 の範囲で変動した。

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© 2023 日本地球化学会
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