隕石中の微粒子から元素合成過程などの宇宙化学的な情報を引き出すには、マトリックスからの微粒子のサンプリングと、粒子個別の元素・同位体分析が必要となる。こうした背景から講演者らは、液中レーザーアブレーション法(LAL)による微粒子サンプリングとICP質量分析法(ICP-MS)を組み合わせた、隕石微粒子の個別元素組成・同位体組成分析を行ってきた。これまでの研究を通じて、LALの溶媒に水を用いた場合、試料由来の成分の溶出が問題となることが明らかとなった。そこで本研究では、水溶性成分の溶出と、溶媒との反応に起因する溶解を低減する目的で、極性の低い有機溶媒を用いたLALを検討した。本発表では、超純水と極性の異なる有機溶媒(エタノール、イソプロピルアルコール、トルエン)を用いたLALを2種類の隕石試料に適用し、溶媒による元素溶出の変化と隕石種による元素溶出の違いについて議論を行う。