日本地球化学会年会要旨集
2024年度日本地球化学会第71回年会講演要旨集
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G6 宇宙化学:ダストから惑星、生命へ
リュウグウの微小スケールCr-Ti同位体不均質と母天体の水質変成
*横山 哲也Lopez Garcia KarinaGautam Ikshu飯塚 毅羽場 麻希子中西 奈央深井 稜汰
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p. 136-

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抄録

探査機はやぶさ2が採取した小惑星リュウグウ試料は、鉱物学的、化学的、同位体的にCIコンドライトと類似している。一方で、個々の試料(< 25 mg)を見ると、ε54Cr値はCIの文献値の範囲を超える変動を示すのに対し、ε50Ti値は比較的均一であった。我々はJAXAの公募分析で提供された1.6-4.3 mgのリュウグウ粒子8個を対象に、CrおよびTi同位体分析を行った。試料のε54Cr値は+0.89±0.11から+2.24±0.13の範囲であり、その変動は先行研究よりも大きかった。一方、先行研究とは対照的に、リュウグウ粒子のε50Ti値も+0.75±0.20から2.18±0.16まで大きく変動した。この結果は、リュウグウ試料に微小スケールのε54Crとε50Tiの不均質、すなわち、54Crや50Tiに富むプレソーラー粒子の局所的濃集が存在することを示唆する。この不均質分布は、低いε54Cr・ε50Ti値を持つ化学的に不安定な相が母天体水質変成により選択的に破壊され、流体によって低ε54Cr・ε50Ti成分が取り去られたためと考えられる。

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