日本地球化学会年会要旨集
2025年度日本地球化学会第72回年会講演要旨集
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G6 宇宙化学:ダストから惑星、生命へ
アングライト隕石Sahara 99555の10Be存在度に基づく原始太陽活動度の制約
*篠崎 裕夢福田 航平大西 亮藤谷 渉高畑 直人槇納 好岐平田 岳史佐野 有司寺田 健太郎
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p. 115-

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抄録

短寿命放射性核種10Be (半減期139万年) は、宇宙線などの高エネルギー粒子による核破砕反応によって生成する核種である。太陽系最古の固体物質である CAI (Ca-Al-rich Inclusion)の分析から初期太陽系に10Beが存在したことが明らかとなっている(McKeegan et al., 2000)。10Beの生成に寄与した宇宙線源として銀河宇宙線と太陽高エネルギー粒子 (Solar Energetic Particles: SEP) の2つが考えられるが、CAI間に見出された初生10Be/9Beの変動から、後者による10Be生成(太陽宇宙線起源説)が有力視されている (Gounelle et al., 2013)。この説が正しい場合、初期太陽系における10Beの存在度はSEP量の指標となるため、原始太陽活動度を推定する上で重要な情報となる。近年、我々はCAI形成後約390万年に形成 (Amelin et al., 2008) したアングライト隕石Sahara 99555結晶化時の10Be/9Be比を推定した。本発表ではSahara 99555の追加測定の結果とアングライト隕石集積時の原始太陽のX線輝度のより詳細な推定結果を報告する。

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