主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2025年度日本地球化学会第72回年会講演要旨集
回次: 72
開催日: 2025/09/07 - 2025/09/19
p. 151-
本研究では小天体を模擬した加熱実験を行い、出発物質や加熱時間によるアミノ酸生成量の違いを評価した。出発物質として、彗星に豊富に含まれるため変質前の母天体にも存在したと予想されるホルムアルデヒド・アンモニアと、星間氷を模擬した実験での生成が確認されているヘキサメチレンテトラミン(HMT) を用いた。本研究の結果によると、加熱時間が長くなるほど生成するアミノ酸の種類は多くなり、アミノ酸の炭素数も増加傾向にあることが分かった。HMTを出発物質とした場合にもホルムアルデヒド・アンモニアを出発物質とした場合と同程度のアミノ酸を生成し、HMTはアンモニアに比べて揮発性が低いため、アンモニアスノーラインの内側において有機物合成の窒素源となり得た可能性がある。ホルムアルデヒド残存量とアミノ酸生成量の関係についても評価する予定である。