主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2025年度日本地球化学会第72回年会講演要旨集
回次: 72
開催日: 2025/09/07 - 2025/09/19
p. 158-
ユークライトJuvinasは、Lugmair and Shukolyukov (1998)が4562.5±1.0 Ma、Yamashita et al. (2022)が4545.5±3.1 Maという大きく異なる年代を報告している重要な試料である。しかし、Lugmairらの年代は主にクロマイトのCr同位体比に依存しているにもかかわらず、その詳細な鉱物学的記載はなされていない。本研究では、この年代差の要因を解明するため、走査型電子顕微鏡(FE-SEM)を用いてJuvinas中のクロマイトの鉱物学的記載を行った。観察されたすべてのクロマイトのMg#(=Mg/(Mg+Fe2+)原子比×100)は10以下であり、これらが二次的な変成鉱物であることが判明した。この結果は、従来の年代解釈に重要な問題を提起するものである。本発表では、これらの鉱物学的観察結果とその年代学的意義について報告する。