日本地球化学会年会要旨集
2025年度日本地球化学会第72回年会講演要旨集
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G9 地球化学の最先端計測法の開発と挑戦
ラマン質量分析法を用いたカルサイトの精度と確度
*井上 裕貴荒川 雅丸岡 照幸山本 大貴白井 厚太朗柿迫 翔太山本 順司
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p. 199-

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抄録

カルサイトのラマンスペクトルに観測される1086 cm-1と1065 cm-1ピークは、それぞれ同位体置換体12C16O312C16O16O18Oであると報告されている (e.g., Gillet et al, 1996)。これらのピーク比を用いてカルサイトの酸素同位体比測定の精度がおこなわれ、3‰以下の精度が報告されている (Inoue et al., 2024)。しかし、確度については十分な検討がされていない。本研究では合成カルサイトの同位体置換体の強度比を用いた測定を行い、ラマン分光法による酸素同位体比の確度を検討した。カルサイトの同位体置換体のピーク強度比と酸素同位体比には相関(R2= 0.72)が認められた。得られた強度比と酸素同位体比との関係を用いた国際標準物質IAEA-603の酸素同位体比の推定値は、28±10‰であり、確度に関しても一定の妥当性を有することが示唆された。

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