日本地球化学会年会要旨集
2025年度日本地球化学会第72回年会講演要旨集
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G9 地球化学の最先端計測法の開発と挑戦
飛行時間型ICP-MSを用いた隕石中の難揮発性元素濃集粒子の元素・同位体分析
*栗原 かのこ中里 雅樹平田 岳史
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p. 200-

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抄録

コンドライトのマトリックス中に存在する難揮発性重元素濃集ナノ粒子は、重元素の起源や太陽系初期の凝縮過程の情報を保持している。このような難揮発性重元素は隕石中に数ppmしか含まれておらず、これらの元素を含む粒子の粒径も数十から数百nmと微小であるため、ナノ粒子個別の迅速かつ高感度な元素同位体分析手法が必要である。本研究では、隕石中のナノ粒子の個別分析法として、飛行時間型ICP質量分析法(ICP-TOF-MS)に着目した。ICP-TOF-MSでは、膨大な情報量のデータから様々な元素に基づいて粒子信号を一つひとつ判別する必要がある。本発表では、バックグラウンドの定常信号からナノ粒子由来の過渡信号を適切に判別できる閾値の決定法を新たに検討する。さらに、6種のコンドライトから難揮発性重元素を含む粒子の解析を行い、太陽系初期の宇宙化学的現象について考察する。

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