日本地球化学会年会要旨集
2025年度日本地球化学会第72回年会講演要旨集
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G9 地球化学の最先端計測法の開発と挑戦
剰余展開型Kendrick Mass Defect(KMD)解析による有機分子分析
*松岡 友樹平田 岳史
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p. 215-

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抄録

質量分析計は生体分子を高感度に検出可能であり、生体組織内における分子の空間濃度分布を把握するイメージング分析に利用されている。ただし、質量分析における分子のイオン化の際に、元の分子が壊れることで生じるフラグメントイオンにより質量スペクトルの解析が困難になる場合がある。脂質のような炭化水素の鎖を持つ有機分子はフラグメントイオンがCH2単位の差で周期的現れ、Kendrick Defect Mass(KMD)解析を利用することで共通した官能基を持つイオンを同じKMDの値を持つものに分類できる。しかし、既存のKMD解析ではKMDの値を比較しにくく、異なる官能基同士の比較が困難であった。本研究ではm/zをCH2単位で割った剰余を利用する改良を施し、官能基の違いや構造変成を容易に比較できる解析法を確立した。この解析法は脂質のみならず特定の繰り返し構造を持つ生体分子に広く適用可能である。

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