ウラン−鉛(U-Pb)年代測定は主にジルコンが適用されてきた。近年、分析技術課題はあるものの、方解石や柘榴石、チタン石等の変成岩に普遍的に産する鉱物にも適用されるようになっている。これら鉱物はジルコンと異なるU-Pb系閉鎖温度を持つため、複数鉱物を組み合わせたU-Pb年代を行うことで、変成作用の異なる温度に対し時間軸を加えることが可能である。本研究では、岩手県釜石鉱山を研究対象に、異なる閉鎖温度をもつ複数鉱物(ジルコン、柘榴石、磁鉄鉱)のU-Pb年代測定を適用し、スカルン形成の熱史を明らかにした。