主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2025年度日本地球化学会第72回年会講演要旨集
回次: 72
開催日: 2025/09/07 - 2025/09/19
p. 222-
断層活動年代を制約する新たな年代測定法として、断層試料中に含まれる自生イライト等を対象とした40K-40Ca法による年代測定技術の整備を進めている。40K-40Ca法による年代測定では、同位体希釈熱イオン化質量分析法によってカリウム及びカルシウムを定量する。本研究では、カリウムスパイクの定量及び同位体分析のため、トータルエバポレーション法を採用することを検討し、参照物質(Alfa Aesar)について予察的な分析をおこなった。アクチベーターを用いず、塗布するカリウム量を0.5 ng程度にして、9つの試料を分析したところ、39K/41K=13.8580±0.0090, 40K/41K=0.000127106±0.000007437(n=9, 2SD)を得た。この結果は、天然同位体組成と有意差は認められないものの、存在度の低い40Kとの同位体比において、標準偏差が大きい。フィラメント等に起因する40Caが40Kの積算値に影響していると考えられる。純度の高いフィラメントを用いることや、1試料につき1時間程度の分析時間を確保するなど、干渉の影響を小さくする。