産業技術総合研究所地質調査総合センターは、2023年に表層土壌(表層0-20cm部:A層)を用いた、53元素の広域元素分布図を作成し公開した。河川堆積物を用いた地球化学図と全国規模で比較した結果、土壌の元素濃度にも地質学的な影響が認められた。また、土壌の種類によって化学組成が異なる特徴も認められた。土壌は極めて不均質な物質であり、採取地点のサンプル代表性に著しく欠けるため、地球化学図の試料には不向きと考えられてきた。そこで、分散分析を用いて、それぞれの因子で説明できる元素濃度の変動量の評価を行い、土壌地球化学図の元素濃度の支配要因として背景地質および土壌分類(主に生成環境の違い)の影響力評価を行った。