日本地球化学会年会要旨集
2025年度日本地球化学会第72回年会講演要旨集
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G10 地球化学全般
カルシオカーボナタイトの鉱物化学とマグマ進化:タンザニア・パンダヒル産カーボナタイトの例
*梅宮 穂花辻森 樹ボニフェイス ネルソン
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p. 227-

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抄録

カーボナタイトは炭酸塩鉱物を主成分とする塩火成岩であり、しばしば希土類元素(REEs)やニオブ(Nb)に富むことから、鉱床成因のみならず、リフト帯直下のマントルの酸化還元状態の進化解明にも寄与する。タンザニア・パンダヒル産カルシオカーボナタイトは方解石を主成分とし、少量のパイロクロアや鉄を含む炭酸塩鉱物を伴う。方解石およびアパタイトの組織から、複数段階での晶出過程が示唆される。また、黄鉄鉱に伴うアンケライトとシデライトは微細な磁鉄鉱を含み、結晶化過程の後半における酸化還元状態の変化を示唆する。本講演では、鉱物化学に基づく酸素フガシティ(fO2)の変化と、それがニオブ鉱床形成に及ぼす影響について検討する。とくに、構成鉱物の化学組成変化や累帯構造といった岩石組織、および鉱物化学組成に注目し、カルシオカーボナタイトの結晶化プロセスと、それに伴う酸化還元状態の変化について議論する。

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