日本地球化学会年会要旨集
2025年度日本地球化学会第72回年会講演要旨集
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G10 地球化学全般
新潟地域から採取された原油試料のレニウムーオスミウム(Re-Os)年代測定
*若公 良太髙栁 栄子鈴木 勝彦森田 宜史井龍 康文
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p. 228-

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抄録

レニウムーオスミウム(Re-Os)年代測定法は、原油からその生成年代を直接得ることができる唯一の手法である。しかし、その年代誤差や正確性に影響を与える要因は完全には解明されていない。そこで本研究では、先行研究が豊富な新潟地域の石油システムを対象にRe-Os年代測定を実施し、その信頼性の検証を試みた。得られたRe-Os年代は44±28 Ma であり、根源岩である下部寺泊層の黒色頁岩の堆積年代(12.5-8 Ma)よりも大幅に古い値を示した。これは、原油生成後にRe-Os同位体系が何らかの二次的プロセスによって乱された可能性を示している。また、Os同位体比は根源岩が平均0.71であるのに対し、原油は0.28と低い値を示した。これは、低いOs同位体比(0.12-0.13)をもつマントル起源物質などが、原油生成後に関与した可能性がある。新潟地域には、日本海拡大期に形成された火山岩および凝灰岩が広く分布しており、これらの岩石が原油のRe-Os同位体系に及ぼす影響について、今後検討を進める予定である

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