日本地球化学会年会要旨集
2025年度日本地球化学会第72回年会講演要旨集
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G2 環境地球化学・放射化学
ケイ素安定同位体比を指標とした琵琶湖とその後背地におけるケイ酸動態解析
*遠藤 康生古荘 皓基板井 啓明
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p. 23-

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抄録

湖沼におけるケイ素 (Si) 循環の理解は、陸水域の生物地球化学循環解析や、堆積物を用いた古環境解析において重要である。我々は、湖沼に対するSi収支の定量的評価を行うためには、同位体マスバランス解析が有効であると考えた。本研究では、古環境研究が推進されてきた琵琶湖において、湖水と流出入河川の溶存ケイ酸濃度の定量およびケイ素安定同位体比 (δ30Si) の分析を行った。δ30Siの分析に必要となる効率的なSi濃縮・精製法として、モリブデン酸トリエチルアミン共沈法と陰イオン交換樹脂によるマトリックスの分離法を検討中である。また、淡水―浮遊性生物間のケイ素同位体分別に関する研究例は海洋と比較してきわめて乏しいため、同位体分別係数の決定に向けた珪藻の生物性ケイ酸濃度の定量およびδ30Siの分析を進めている。

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