希土類元素(REE)パターンは地質学的指標として広く用いられてきたが、生物体内での挙動は未解明な点が多い。本研究では、深谷ネギを用い、REEが植物体内で移行する過程においてEu異常値に変化が生じるかを検証した。野外栽培の各部位のREE濃度と隕石規格化パターンを測定した結果、すべての部位でEu異常値(Eu/Eu* ≒ 0.7-0.8)は土壌と同様であり、Ce異常のみ葉部に負の異常がみられた。また室内の水耕栽培により生じた再生葉についても同様な結果が得られた。これにより、ネギ体内でのREE移行過程においてEu異常値は保持されると結論された。