日本地球化学会年会要旨集
2025年度日本地球化学会第72回年会講演要旨集
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G10 地球化学全般
長崎県鷹島海底遺跡出土鉄コンクリーションの形成速度と形成過程
*垣内田 滉南 雅代門脇 誠二吉田 英一柳田 明進脇谷 草一郎天野 由記
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p. 239-

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抄録

元寇時の蒙古船由来の遺物が埋没している長崎県の鷹島海底遺跡からは、鉄製品の腐食によって形成された塊状の鉄コンクリーションが多く出土する。その形状や組成は腐食により大きく変化しているが、内部に空洞化した部分が鉄製品の「鋳型」のような形で残っている。鉄コンクリーションは、海底に埋没した鉄製品が海水や堆積物と化学反応を起こし、周囲の貝や砕屑物を取り込みながら形成されると考えられているが、その詳細な形成過程や形成速度は明らかになっていない。そこで、本研究では鷹島海底遺跡の鉄コンクリーションについて内包物や周囲の堆積物を分析し、形成過程と形成速度について調べた。その結果、鉄製品は海底に埋没後数年以内に鉄コンクリーションの形成を開始し、最短で100年以内に形成が完了することが明らかになった。

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