主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2025年度日本地球化学会第72回年会講演要旨集
回次: 72
開催日: 2025/09/07 - 2025/09/19
p. 35-
本研究では硝酸性窒素の増加について現状と原因を明らかにすることを目的に,西条市内の7地点の地下水と3地点の河川水(加茂川,中山川,高松川)にて,主要陽イオン及び陰イオン,栄養塩,NO3−の安定同位体比の分析を進めている.河川の平均NO3−濃度(μmol/L)は加茂川28.8,中山川47.0,高松川134と各水系によって異なり,果樹が植えられている市内西側の丘陵地を集水域とする高松川で高い値を示した.一方,地下水は 17.8-536と地点によるばらつきが大きく,水温の低い地下水で低く,西側丘陵地付近の地下水で高い値を示した.また3河川の平均Si濃度(μmol/L)はそれぞれ,98.9,151,258,地下水は116-354とNO3−と同様の傾向を示した。加茂川水系や低水温の地下水は標高の高い場所に水源があり,各種イオン濃度やSi濃度が低いと考えられる.市内西側の河川水,地下水の高いNO3−濃度は,果樹栽培の施肥,特に硫安の影響が大きいと考えられる.