情報地質
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論説
航空レーザ計測データを用いた地すべり・崩壊斜面における 地形判読と地形変状規模の定量化
菊地 輝行﨑田 晃基秦野 輝儀西山 哲
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キーワード: 地すべり, 微地形, LiDAR, UAV
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2020 年 31 巻 2 号 p. 37-45

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抄録

本研究の狙いは,地すべり・崩壊の予察に必要な地形を定量的に判読することを目的として,これに必要な三次元点群密度を見つけることである.地すべり・崩壊を評価するために滑落崖,側方崖,小崖,開口割れ目,陥没凹地,不規則凹凸,ガリーの規模を把握することが必要であるが,このためには,詳細な地形情報の取得が重要である.しかし,航空レーザ計測方法や使用機材による点密度と定性的な地形判読の比較を行うことはなされていない. 本研究では,2種類の異なる計測機材および7種類の点密度で,地質技術者が判読可能な地形の抽出を行い,その地形変状の定量化を試みた.この結果,点密度1点/m2 程度であれば,地すべり・崩壊に関する特徴的な極微地形(規模10~100 m)に相当する滑落崖や連続性良い小崖地形を把握することが可能である.一方,地すべり・崩壊の移動体内部の詳細な変形を把握するためには超微地形(規模10 m以下)を把握することが必要である.このためには,点密度4.5点/m2 の計測が必要である.急斜面中の詳細な起伏を把握するには,点密度59点/m2 のUAVによる計測を行うことで可能となる.

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© 2020 日本情報地質学会
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