地質学雑誌
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日本地質学会第113年学術大会 2006年 高知 見学旅行案内書
付加体形成過程のモデル実験
山田 泰広
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2006 年 112 巻 Supplement 号 p. S153-S159

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抄録
スケールアナログモデル実験(以下モデル実験と略)は,地質構造の形態やその形成過程を検討するための優れた手法である.自然現象である地質構造形成過程を縮小して,それと物理学的に等価な現象を実験室で再現するためには,相似律と呼ばれる理論に基づいてサイズや物性を変更する必要がある.上部地殻の岩石変形挙動を脆性破壊で近似した場合,相似律によると実験材料を乾燥粒状体(砂やガラスビーズなど)にする必要がある.今回のミニスクールでは,実験理論である相似律と実験材料の物性に関して概略を説明した後,実際に乾燥砂を使ったモデル実験を行って,モデル化した付加体形成過程を観察する.
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© 2006 日本地質学会
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