地質学雑誌
Online ISSN : 1349-9963
Print ISSN : 0016-7630
ISSN-L : 0016-7630
総説
「小さなEarth Scientistのつどい」の取り組みと今後の課題-学会の普及活動としての生徒発表会-
三次 徳二小泉 治彦
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 114 巻 4 号 p. 180-186

詳細
抄録
近年,研究者による社会貢献として,科学の普及と教育に対する役割を果たすことが期待されている.研究者の学術団体である学会でも,普及活動がより重視されるようになった.本論では,日本地質学会の生徒発表会について,2003年からの取り組みを紹介し,その効果や普及活動としての意義について論じた.その結果,生徒発表会に参加した児童・生徒に対して高い教育効果があったこと,研究者側にも児童・生徒の教育へ関与する重要性への意識が生まれてきたことが明らかになった.また,専門分野に関する学会が児童・生徒に直接関与する取り組みとして,生徒発表会は地質学の普及及び後進の育成などに有効であること,実施に当たって参加者の拡大や内容の制限について検討課題があることも指摘した.
著者関連情報
© 2008 日本地質学会
前の記事 次の記事
feedback
Top