地質学雑誌
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日本海重油流出事故
手塚 裕樹
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1997 年 103 巻 2 号 p. V-VI

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抄録

1997年1月2日未明,ロシア船籍のタンカー・ナホトカ号(13,157トン)が島根県沖の日本海で遭難・沈没し重油流出事故が発生した. 沈没時に分断した船首部分は重油を流出しながら漂流南下し. 1月7日福井県三国町の海岸に漂着・座礁した. 事故発生から2か月近くたった今もなお,日本海沿岸を深刻な重油汚染にさらしている.
アジア航測では,現況把握のためのデータ収集と今後の事故対策に資する目的で, 船首部が座礁した福井県三国町付近の沿岸域を中心に, 航空機によるカラー垂直写真(1月12,13,31日)と航空機に搭載されたMSS(マルチスペクトル・スキャナー)による画像(1月13日)の撮影を実施した.

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