地質学雑誌
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朝鮮民主主義人民共和国から見た白頭山
根本 直樹田中 和夫田中 克人
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1998 年 104 巻 8 号 p. XIX-XX

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抄録
白頭山(Mt. Paektu)は朝鮮半島北部に位置し(第2図),青森県を含む東北地方北部から北海道南部に分布する白頭山‐苫小牧テフラ(B-Tm)の給源火山である. B-Tmは, この地域の平安時代の遺跡に見られ, 十和田aテフラ(To-a)との層序関係等から923-924年に噴出したとされてきた(町田・福沢,1996). 筆者らは青森県史編さん事業の一環として, このテフラの年代を直接測定する目的で1997年10月1日~2日の2日間にわたり白頭山周辺において年代測定用試料の採取を行った. このテフラの年代を確定することは, 地質学的に意義があるだけでなく, 考古学的にも貴重な資料を提供する. 現在その年代は測定中であり, 結果等については今後速やかに報告したい.
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© 日本地質学会
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