地質学雑誌
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安徽省北部に於ける〓山階三葉蟲の發見と山江安盆地の樂浪累系に就いて
小 貞一
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1941 年 48 巻 575 号 p. 403-409

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抄録
最近徳田貞一博士より安徽省淮南九龍崗産の化石の寄贈を受けたので研究結果 Blackwelderia monkei (WALCOTT) Drepanura premesnili MONKE Teinistion lansi (MONKE) の3種を識別し得, 此の地に〓山階の分布する事が判明した。安徽省定遠・鳳陽から知られて居る寒武系層序は此の地方から, 現在知られて居る最良のものであるが, 此の内には〓山階は知られて居ない。定遠・鳳陽地方の層序に關しで私見を述べ, 更に安徽北部・江蘇北部の寒武奧陶系層序に關する事實を摘要し, 更に安徽北部・江蘇牝部・山東西部の震旦系に關する事實を綜括し, 震旦紀には平南・遼東地向斜の南方に1盆地が存在した事を明かにす。此の盆地を3省名に因み。山江安(Shankiangan)盆地と命名する。震旦紀少くとも其の前半には本盆地と該地向斜との間には東南より凸出せる半島があったが, 震旦紀末に向ひ, 此の半島の尖端は次第に沈降し, 寒武奧陶紀になると、山東の〓泝線以来のみが水面上にあつた。奧陶紀古地理上に於ける泰〓-京城線の意義に關しては既に私見を發表した處であるが, 〓に本線の南側にある揚子江下流には, 沃川地向斜の寧越型の寒武系が期待される事に言及す。
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