日本地質学会学術大会講演要旨
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第130年学術大会(2023京都)
セッションID: J1-P-15
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J1. ジュニアセッション
火炎構造の奥行きを探れ―荷重痕の変形構造の立体分布―
*名古屋中学校 自然科学部名古屋高等学校 地球科学部
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抄録

研究者氏名:牧野航大,磯野聖隆中新統師崎層群分布域である愛知県知多郡南知多町豊浜坂井の地先の海岸の地層の調査をしていて,2.2m以上の厚さがある凝灰質砂岩中に3層準で火炎構造がみられるのを発見した。最上位の火炎構造には方向性がある。鍵層として使うことを想定して,サンプルを採取,岩石カッターで薄切りし,立体的な構造を詳しく観察した。東西に延びる細かく浅い溝は南北断面でないと捉えにくいが,20cm程度の波長で大きく落ち込む構造は東西断面でも捉えやすい。その結果,南北断面はball-and-pillow structure に見えることが多く,東西断面では東側に先端の屈曲したflame structure またはload casts に見えることが多い。また,小さな溝の西側が太く深くなっており,Moretti M他(2001)によれば,堆積場は西側が高く,東側が低い斜面であった。<文献>Moretti M, Soria JM, Alfaro P and Walsh N,2001,Asymmetrical soft sediment deformation structures triggered by rapid sedimentation in turbiditic deposits (Late Miocene, Guadix Basin, southern Spain). Facies, 44: 283-294.キーワード:flame structure,load casts,ball-and-pillow structures,sedimentary structures,Morozaki Group

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© 2023 日本地質学会
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