防衛医科大学校消化器内科
2020 年 57 巻 4 号 p. 431-435
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虚血性腸炎は文字通り大腸の一過性の虚血で引き起こされる腸炎である.8割以上の患者が高齢者である.大半の患者は自然軽快する一過性型である.強い便秘でいきんだ後の発症が多く,腸管内圧亢進や蠕動亢進による粘膜内血流低下が誘因の1つと考えられている.高齢者で頻度が高い理由は1)急激な血流需要の増大に対する適応反応が不十分であるから,2)動脈硬化の頻度増加,3)便秘症患者が増加することなどが原因と考えられている.
老年病
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