胃食道逆流のある高齢者に対しTGJ tube (Transgastrostomal Jejunal tube: 経胃瘻的空腸栄養チューブ) を用いた経管栄養管理により在宅管理が可能になった1例

蟹江 治郎; 河野 和彦; 山本 孝之; 赤津 裕康; 井口 昭久

doi:10.3143/geriatrics.34.60

蟹江治郎, 河野和彦, 山本孝之, 赤津裕康, 井口昭久

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キーワード: 経皮内視鏡的胃瘻造設術, 経胃瘻的空腸栄養チューブ (TGJ tube), 在宅管理, Percutaneous Endoscopic Jejunostomy, QOL

ジャーナルフリー

1997 年 34 巻 1 号 p. 60-64

DOI https://doi.org/10.3143/geriatrics.34.60

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抄録

経鼻胃管栄養および胃瘻栄養管理では, 胃食道逆流により, 逆流性食道炎による吐血と嚥下性肺炎を繰り返していた82歳の男性に, 経胃瘻的空腸栄養チューブによる管理を行った. その結果, 経腸栄養剤が空腸内に直接投与されることにより胃食道逆流が減少し, 逆流性食道炎および嚥下性肺炎の反復がみられなくなった. さらに, 嘔吐, 痴呆による自己抜去そして不穏等も認められなくなり管理が非常に容易となり在宅管理へ移行し得た.

責任著者(Corresponding author)

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