抄録
Ch. indicum var. hexaploid (2n=54)×Ch. lavandulaefolium (2n=18) においてそれを種々の栽培条件下で行い, Ch. indicum var. hexaploid の半数体植物(2n=27)を作ることに成功した. なおこの交雑においては染色体数の増加したF1 (2n=45)をも生じた. この二種類の子孫における細胞学的研究を行つた結果, 半数体において9IIIその他, 雑種において多数の五価染色体を含む対合が観察された. 又二種類の子孫の何れにおいても, ゲノム数より多い多価染色体が観察された. この観察結果から Ch. indicum var. hexaploid が同質的六倍体で, 且つそのゲノムがすべてCh. lavandulaefolium 田中: Ch. indicum var. hexaploid× Ch. lavandulaefolium の半数体と雑種 23のゲノムと同質的であることが明らかとなつた. これらの結果と下斗米及び竹本氏 (1936, 1938, 1939) による核型の研究結果とから, Ch. lavandulaefolium のゲノムは A A で表すとCh. indicum のゲノムは A A A' A', Ch. indicum var. hexaploid のゲノムはで AAAAA'A' 示される.