尿酸
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プリン代謝の研究
Purine nucleoside phosphorylaseについて
伊藤 和彦佐倉 伸夫臼井 朋包内野 治人
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1977 年 1 巻 2 号 p. 51-57

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抄録

ヒト白血球はpurine de novo合成能を欠いているため,purine nucleotides合成はsalvage径路に依存している. PNP欠損を伴う原発性免疫不全症が発見されてから,PNPの生理的重要性が注目された. PNPが低下すると,purine nucleotides合成が低下すると考えられるが,更にPNPの基質であるguanosineがin vitroでヒトT-リンパ球の増殖およびマウス骨髄細胞の穎粒球colony形成を抑制することを認めた. この抑制はpyrimidinede novo合成阻害を介すとの結果を得た. 一方,白血病細胞のPNP活性を測定したところ,AGL,AMoLで低値,CGLでこれらと正常との中間値を得た. この意義については推測の域を出ないが,白血病細胞の増殖速度は正常骨髄細胞より遅いので,この反映かまたは白血病細胞はpurine de novo合成能を持つとの報告があるので,PNPの低下が直接増殖に関係しないのか等の可能性が考えられる. 尿酸生成面からは尿酸を産出しにくい状態にあると云える.

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© 一般社団法人 日本痛風・核酸代謝学会
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