2024 年 80 巻 18 号 論文ID: 24-18032
着床式洋上風力発電基礎(モノパイル)の洗掘防止工には,石材を用いた工法が多く用いられているが,一括架設による工期短縮を目的として,大型で透水性を有する高強度防砂シートを洗掘防止工(フィルター層)として用いる工法が考えられる.本研究では,海底に敷設したシートを剛体とみなし,CADMAS-SURF/3D V1.5を用いた数値実験を行い,シートに作用する揚圧力について検討した.不透過シートでは,海底面とのわずかな隙間ができると大きな揚圧力が生じる.透過シートでは揚圧力は小さく,さらに隙間を小さくすることで揚圧力の大幅な低減を図ることができる.このためシートの錘には変形に追随性が高いチェーン等が適する.錘の所要質量は,透過シートは不透過シートの約1/20の質量で安定し,透過シートのほうが洗掘防止工として優位性は高い.